をくのが日頃なにかにつけおもつたことを日記として書いてをります。 退屈しのぎにご覧遊ばせ。

 もうすぐここを去ることにしました。今、新しいサーバーで試験中です。
 そこではCGIも使えるので、掲示板もやっと念願のデザイン的な
 新しいものにすることが出来ます。

 昨日の旅のことをぼーっと考えていました。
 春だな・・・。暖かい日差しの中、縁側で眩しそうに目を細めながら、
 「知らない土地に行くのは何か自分の本質と向かいあうようだな」とふと思いました。
 八代というちっぽけな世界でくよくよしていたり悩んでいることが嘘のような気がしました。
 “わたし” の殻をむいたつるんとしたゆで卵のような自分が
 にこにことして電車に乗ったり、大阪の街を眺めていたりしました。
 わたしはとてものんびりとして、にこにことしている人なんです。
 客観的な私は思いました。
 自分がとても可愛く思えて、自然にやわらかい絵が描きたくなりました。
 今日は何だかとってもほんわか、すっきりとした月曜日です。         
2001.2.26


 予定が狂ったので嫌だなあと思いつつ日曜の美術館へ。
 四大文明展のうちの「エジプト文明展」は国立国際美術館でやっていました。
 美術館は大阪の北のほうにある大阪万博あと地の公園の中にあり、
 のんびりと電車に乗って行けるのでした。
 東京にいるときに「大エジプト展」を観ていたので内容は何となくわかっています。
 わたしはヒエログリフ=エジプトの古代文字(絵文字)の本物を観れればよかったのです。
 ところが何せ話題性と、NHKで大がかりに放映していたということもあってすごい人でした。
 展覧会でこんなに外に並んだのは初めてです。外に並んで寒かった・・・。
 数ある展示のなかで、やはりよかったのは棺です。美しい彩色とその絵文字。
 写経のようなものでしょうが、その棺はさすがに権力者の物とあって、
 何千年という時を超えて、美しく輝いていました。

 その混雑の横で意外とよかったのが常設作品。近代の作品を多数持っています。
 アンディ・ウォーホールやリキテンシュタインなどのポップアート、
 現代の日本の作家の作品なども観れました。
 有名なところではウォーホールの「マリリン・モンロー」
 また、一緒に行った人が興味もないとつまらないだろうに、
 とても楽しくつきあってくれたので、うれしかったです。
 展覧会はいつもひとりか、絵が好きな人としか行かないけど、
 たまにはこんな絵の見方もいいもんです。
 絵という物を違った視野で観ることが出来ました。              
2001.2.25


 私の間抜けさを知ってる人はよくおわかりでしょうが、今日は大当たりの日でした。
 何と飛行機に乗り遅れました。
 ちょっと・・・のつもりがハッと起きたら飛行機が大阪に着く時間。
 しかも、「なんか今日は大事な日だったような気がするけど、なんだっけ?」
 としばらく放心・・・(^_^;)  大阪伊丹空港には友人が待っていました・・・。
 「ああああああああ!!!!!!!!」
 急いで電話すると「あれ?もうついたん???」「今起きた・・」
 そのあと彼女の家の近くの関空に飛んでお茶しました。いいお人です・・・・ 
  2001.2.24


 ヴァレンタイン・デーですが特に何もありません。
 わたしはチョコレートも特に好きじゃないし、
 必要じゃないものをあげるのも好きじゃないので、この日は憂鬱です。
 まともにヴァレンタインらしきものをしたのは、高校の頃1度だけ。
 大好きな人に気持ちを伝えたくてチョコをあげた。
 これは口実です。「好き」と伝えるための。
 普段ふざけ会っていたので恥ずかしかったなあ。
 顔が真っ赤になってそれから面と向かってしゃべれなくなった。
 あれからまったく、ちゃんとしたヴァレンタインはしたことがありません。
 それより、誕生日や記念日を大切にしたいもんです。
 その人がチョコを好きならあげるけどね。
                  2001.2.14

 友人が仕事場にオーディオを買ったので聴きに行った。
 音の変化で仕事もがんばれると言っていた。
 果たして音は、店の外に漏れてくる低音の響きで理解した。
 彼女は優雅に満たされた表情で椅子にもたれ、髪を手でといていた。
 店のドアを開けると、クリアな官の音が耳に入ってきた。
 数ヶ月かけて選ばれたこのオーディオは、当然のように店の一角にどしりとおさまっていた。
 その漂う音の響きに、さすがに店は今までと違ってみえるのだった。

 わたしは”もの”を買うときは、“つれて帰る”という感覚で買ってくる。
 それだけに、わが空間にあうか、わたしに相当する値段であるか、長く愛せるかどうか、
 衝動買いではないか・・・などの条件をよく考慮する。何回も足を運ぶ。
 ・・・というより、うろうろとしているうちに、何度も目に付き、
 「やはりこいつはわたしのうちに来るべくしてここにあるのだ」と思わしめたものだけが
 うちに“連れて”帰られるのだ。
 彼女も同じようにして、オーディオを手に入れた。
 彼女の“もの”を選ぶときの熱意は、わが事のようにうれしく思う。
 わたしも同じ心持ちだからだ。こういった人はそうはいない。
 しかしうらやましいのは、彼女はものに対してもっと積極的なのだ。
 それは何だかふたりの性格と同じだと思う。
 お互いにないものを補うように、彼女とは片割れのような関係。音を聴いて感じたことが、
 彼女と友人であることをありがたく思わせてくれた日曜の午後だった。      
2001.2.11

 一日中悲しかったのに、ちょっとしたことですっごくハッピーになりました。
 それはそれは不思議な気分の変化で、体も軽くなった。何だかそれだけ。
     2001.2.10

 期待しすぎてパンチくらってます。ハッと目が覚めた。
 ぶんぶんっ。頭ふったら頭が軽くなった。
 そうそう、自分の思うようには人は動いてないんだよなあ・・・・
 最近反省の日々です。ちょっと寂しいけど、静かにしてよう。
 そうそう、もうすぐ春です。冬眠から覚めて、ちゃんと動けるようにね。
     2001.2.9

 不愉快のもとは自分で作っているもんです。絶対文句言ってやるぞと構えていたら、
 だんだんと頭が沸騰状態になってきて、何もかも嫌になってきました。
 そのうちの一回の文句言う機会を逃したらその人がにこにこして話しかけてきたりして、
 「あれ?」出鼻をくじかれた感じです。でも、それでよかったよ。
 嫌な顔見せないですんだもん。 自分だけ不愉快で、何でもなかった。
 一体何に怒っていたんだろうね。多分、自分に・・・だね。
           2001.2.8

 冬眠本格的。毎日眠くてしかたありません。
 いつもだったら、夜中の2時でもジャズを聴きに出掛けて行ったりしていましたが、
 最近は早く帰って寝たい・・・。そして、お昼も眠くて眠くて、昼寝してしまうのです。
 今日も映画を観に行こうとはりきって起きて、ついうとうとと・・。

 昨日観た映画「ペイ・フォワード」
 この混沌とした世界に一筋の光をあたえてくれました。
 まったくハリウッド的な映画なのですが。
 個人的な好みを追求してゆけば、暗黒のどろどろとした黒魔術のような物に
 わたしは魅力を感じます。混沌は混沌としたままで、あやしすぎるほど美しいもの・・・。
 でも、世界を考えるとわたしは、地中に胸がずるずるとはいずるように息苦しくなります。
 こども達を自分の哀しみの対象にする親たち。
 正直者をだまし、のほほんとのさばっている権力者たち。
 言葉ひとつひとつが放つ暴力。 生き物のいのちに対する無関心。
 身近なことで言えば、有明海のノリの不作。
 政府? 諫早湾の干拓?? プランクトン? 一体何が悪いのか。
 でも、死んでしまったものを、どうやって受け入れていったらいいのだろうか。
 この苦しい生活の中で・・・。

 映画としては“ちょろい” 映画かもしれませんが、わたしの心に一筋の光をくれました。
 思いはつたのようにつながってゆき、やがて知らないところで実がなって花が咲く。
 そしてその香りは美しくも軽やかに自分のもとに戻ってくるのです。
 気持ちのよいものは人を幸福にさせる。少し疲れていましたが、ほほえむことが出来ました。
 3回だけならがんばれるよね。(*^_^*)
                   2001.2.7

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