PLAN 75(本編:112分)

陰鬱な気分がしばらく続きます。

わざと暗く撮っているのか、高齢者の顔の皺もくっきりと、とても暗い気持ちになります。倍賞千恵子さんも年をとったなぁ、その他の年配の役者さんも、恐ろしいほどのリアルな老人の演技です。

カタルシスがもたらされるのがボーリング場のシーン。このシーンがこの映画を観たことに深い感動を与えてくれると私は思いました。

磯村勇斗さんの繊細な演技にも心を動かされます。

河合優実さんも、いくつかの映画でいいなと思っていた俳優さんで、この映画でも筋の通った美しさを感じました。

そして倍賞千恵子さんの真骨頂。電話のシーンでは、やはりその声のよさ、演技力、心に染みいってきました。

ラストまでのたかお鷹さんは、ただいるだけで存在感がまるでその役の人のようでした。

新しい切り口での安楽死をテーマにしたこの作品、ぜひいろんな世代の人に観て、語り合ってもらいたいです。

きっとその語り合いが、新しい日本を作り出すと思っています。