螺旋階段は永遠に続く・・・ Aix-en-Provence








samedi.21.08.2004


















★「理想的な風景画」展★
★「理想的な風景画」展★
アボリジニの風景画でしょう。

★カードを印刷していた機械★
★カードを印刷していた機械★

★ヴィエイユ・シャリテの回廊★
★ヴィエイユ・シャリテの回廊★ 2Fです

★旧港の船★
★旧港の船★なんとレストランです。

今日は布団をかぶらないと寒い。夕べ興奮して夜中までいろいろやっていたので、やはり眠れず起きてきた。
しばらく日記を書いてもう一度布団にもぐったが、今日はなんとam10:00頃に目が覚めた。
早く起きたのでMarseilleにでも行ってみようかと思った。
ヴィエイユ・シャリテでのアボリジニの絵画展、それからこの前広告を見つけたヴァージン・メガストールを探しに!

しかし、インターネットひとつでこの変わりよう。ネットがつながるとこんなにも世界が広がるのか。
TVは特別に要らないが、動的百科事典のインターネットはわたしにとって活字と同じで、
もう手放せない物になっているのだと実感する。
浅はかな感じもしたが、実際に世界が180度変わったのだからしょうがない。時代は変化してきているのだ。
そういえば初めてインターネットをした時も世界がもう一つ現れたのを感じた。
現実の世界のすき間にもうひとつの莫大な脳みそのような世界が存在する。
それは目に見えなく、インターネットをしない人にはわからない世界。
知らない間に、こんな世界が存在していたのか。そしてそれは宇宙と同じで、どんどん拡張していってるのだ。
★バスから★
★バスから★ なんだか不安です。
もしかしたら買った本の影響もあるのかもしれない。
本当にいい買い物をした。改めて観ていても満足だ。

準備をして昼過ぎに出かけると、 Gare Routiere=遠距離バスターミナルの
チケット売り場では列が出来ていて、だいぶ待たされた。
でも今日は Marseille だからゆっくりでもいいのだ。
列に並ぶのもきついので椅子に座り人が減るのを待っていた。

チケットを買うのにも慣れてきて、まったくストレスを感じない。
窓口もいつもの女性で、覚えていてくれているのかにこやかだった。
すぐにいつもの場所からMarseille行きのバスに乗り込むが、
発車したバスは心なしかゆっくり走るような感じがした。
この時間のバスはのんびりムードなのか?
などと思ったのもつかの間、バスはいつものように高速に乗らずに、
バス停に止まりながら違う道を走っていくのだった。

・・・間違えた?
チケットは何も言われなかったし、乗り場はMarseille行きだった。
でもバスの表に書かれた文字は確認していない。
まったく知らない土地(しかも言葉が通じない)で知らない道を行く。
ドキドキしたがどうやら高速沿いの道をMarseilleの方向には行っているようだ。
まだ時間は早いし、しばらく様子を見よう。
もしどこかで降ろされたら、反対方向に乗って戻ればいいのだ。
それからバスはのんびりと、田舎道といくつかの小さな町を通り、やがて高速に乗った。もうMarseilleが目の前だった。倍くらいの時間がかかったが、プロヴァンスの田舎の風景を見ることが出来、いい記念になった。

誰かがブザーを押したのでバスは凱旋門の所に止まった。
わたしもそこで降り、今日は地図を片手に道を間違えないようにヴィエイユ・シャリテへ。 ちゃんと行くとこちらにも「シャリテへ」の案内指示板があるじゃないか。今日はすぐに行くことが出来た。

ヴィエイユ・シャリテでアボリジニの絵画展のチケットを買うと、なんとこの前のタロット展と共通券で、全部観れるのだそうだ。失敗したと思ったが、アボリジニの方はこの前はまだ始まっていなかったし、まわってみたらタロット展も4分の1しか観ていなかった事に気づいた。結果的には今日ゆっくりまわれてよかったかもしれない。

アボリジニの絵画はすべて点描で描かれているのだが、その配色に彼らと同じドリーム・タイムに吸い込まれてゆきそうになるのだった。真っ暗な会場に鮮やかな色彩の“風景画”が並び、しばし瞑想の世界に入り込んだ。古いものの方が色がおだやかでしっとりとしていた。最近の物は少し挑戦的な感じもする。また作家によってのとらえ方が違うのが印象的だった。伝統芸能ではないのだ。

それからタロット展の他のスペースを観て、ヴィエイユ・シャリテの上の階にも上ってみる。3Fまであり静かでいい雰囲気だ。パニエ地区の煉瓦色の屋根が連なりしばらく風に当たりゆっくりしていた。他の部屋には「地中海考古学博物館」や「オセアニア芸術博物館」などもあったが、今日はヒマそうだった。監視の人もあちこちでおしゃべりをしている。
★ヴィエイユ・シャリテ★
★ヴィエイユ・シャリテ★
★ヴィエイユ・シャリテの上から★
★ヴィエイユ・シャリテの上から★ Mareille旧市街の眺め

CDに夢中になっていて気がついたらpm6:00過ぎていた。
あわてて帰ろうとしたところ、本の売り場にきれいな画集が。
さっと見渡しても結構いい画集があるようだ。
さすがに都会なので品がそろっているようだ。
しまった。今度ゆっくり見ることにして今日は帰ろう。

土曜だからか、時間が遅いからか、バスがなかなか来ない。
やっときたバスに乗り込むと、日本人の女の子2人が乗り込んできた。言葉が通じないと思っているのか、大きな声で話している。
バスは少し混んでいたので、通路をはさんで座っていたサングラスを掛けた上品なマダム2人がちらちらそっちを見ながら何か話していた。言葉の“音”からしても、フランス語よりも日本語はうるさく感じる。つまらない恋愛話と他人のうわさ話。疲れているのか相づちも関東方面のぶっきらぼうな感じだったので、内容も“言葉の顔”として出るのだろうか。まさかこんな所で紅白歌合戦の話を聞くとは思わなかった(笑)

さすがにAixにつくと日も落ちてきて空気もひんやりとした。
家に帰っても窓を開けていると寒く感じた。もう秋だなぁ。
ヴィエイユ・シャリテから、今日はパニエ地区を逆方向に戻り、
それから市庁舎の間を抜けて旧港に出た。
大好きな港。いつ来ても気持ちいい。
しばらく港沿いの道を歩き、港から大通りへ向かう。

ヴァージン・メガストールは通り名=rue saint-Ferreol にあるとのこと。このあたりではないかと思うところに行くと、なんとその通りは歩行者天国の商店街の大通りだった。
有名なブティックやギャラリー・ラファイエット、大型化粧品店Seforaや人気のある洋服屋などが並んでいる。
土曜の今日は若者がたくさん遊びに来ていた。

ずっと歩いていくと通りのはずれの方にヴァージン・メガストールはあった。Parisのシャンゼリゼ通り店同様、古い建物の中で、地下の方が充実していた。試聴したりしていろいろ見てみたが、あまり安くはないようだ。帰るついでにfnacまで行ってみて値段を比べてみた。若干fnacの方が安いような気がしたので、今度は近い方のfnacですませることにしようと思った。

★旧港★
★旧港★ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂を望む。

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