螺旋階段は永遠に続く。


第3章  人知れず咲く花

弥生、はやくさくはな

3/28・・・おめでたい話を聞いて、運命を感じました。
人生の予定はほぼ決まっているという話をつい昨日、小野さんとしていて、
そのとおり、赤ちゃんが生まれた。
しなくてはいけないことは、避けてもいつかすることになっていて、
遠回りしてでも違う形でする羽目になる。だったら早くしていた方がいい。
人生で人間がどうしても避けられないこと、それは死。
生まれたときからひとは死に向かって一歩づつ時間がなくなっていくのだから、
するようになっていることを避ける=逃げることは時間の無駄。

「ロード・オブ・ザ・リング」を観た。
私の専門分野は妖精。魔法が出てくる物語ばっかり読んでいた子供。
魔女や天使の絵ばかり描いてた。
今でも同じようなものですが(^_^;)
原作「指輪物語」は少女時代にわくわくして読み、想像の世界にはいっていた。
しかし、現在のCGの技術であそこまで映像化できるとは。
特にホビット庄には感動の声を上げてしまいそうでした。
トールキンが生きていたらもっと実像に近いミドルアースが観れたに違いないが、
エルフ語がきけただけでも満足です。
子供の頃から文字にも興味があるので全編にわたりすばらしかった。
説教臭く聞こえかねないメッセージも自然で、とてもよかった。
アカデミー賞とらなくて当然です。
アカデミーの頭の固いおっさん達に冒険夢物語がわかってたまるか。
ってゆうか・・・・・・イギリスのおはなしですもんね
(これ以上いうと過激になりそうなのでこの辺でやめます。)

3/27・・・さすがに目的があると強い。
今日は目的があるのに朝方まで起きていたが、
ちゃんと目的のために行動することができた。
それがどういうことになるかはわからない。
そして、そのことも今は何のメリットもない。
それでも未来を感じられるもののために私は邁進する。

日本人の批判を最近聞くことが多いが、私はそうは思わない。
物事には隠と陽、両極があり、その片面にばかり目を当てていてはしょうがない。
螺旋というのもエネルギーの突き進むひとつの形を表していると思うが、
それも明るい面、暗い面交互にくぐりながら上昇してゆく。
これも、ひとつの“極” しかみていない表現ではあるが、
もし、人が上昇を目的とすれば、その片面にしかみないことの愚かさには気づくことと思う。

ベルナール・フォコン氏というフランスの写真家が行った写真のイヴェントの巡回展を観た。
世界の数カ所で、氏が一般の人に「何か、自分にとっての大切な小道具」
を持ってくるように呼びかけ、それを好きなように撮る。
すばらしいのは、それはワークショップではなく、“お祭り”の様なものであるということ。
写真は普通のスナップ写真だった。
しかし、人は皆いい表情で、ものもキラキラとしていて、愛情が感じられるのだ。
私が考える本当の芸術。この形はずっと探し求めていたものだが、
こうやって出会える時代になってきた。
このイヴェントは日本では東京のお台場で行われたが、
その時の氏のコメントに「日本人の持つ繊細さと、
“写真”(あく までも映画ではなく“写真”)の間には深い繋がりがある」と書いてあった。
日本人はその繊細さ故に、他愛のない“その瞬間”を大切にしていると。
“行間を読む”“わび・さび” などのように、日本人には我を主張しないが故の
そのものと一対になった自分を控えめに表現すると言う美しさがあると思う。

夜はチェコの敬愛する監督ヤン・シュヴァンクマイエルの映画「オテサーネク」を観てきた。
現代のグリム童話と評価されているシュールでブラック、グロテスクな作品。
しかし人間の持つエゴの世界をシュヴァンクマイエルらしい、実写のアニメーションで表現していてぞくぞくした。
アナログの映像が恐怖心をそそるのだ。
チェコの民話をもとにしてあるが、現代の人間の心理にも共通する部分があり、
久しぶりに心理的に気色の悪い作品を見た。
ポスターが美麗で思わず買ってしまった。
オテサーネクの絵本も欲しい・・・。

3/26・・・いろんなことが知らないところで起こっている。
しかし、今はそれもどうでも良くなってきている。
自分が自分のために着実な道を歩んでいれば、
そんなことはくだらないことだ。
明日はちょっとした気分転換だ。
そのことで頭は一杯なので、少し自分に余裕を与えたが、
あとで痛い目にあうかも(^_^;)
でも、それも自分で選んだこと。しゃあないしゃあない(笑)

大切な人とのつながりだけしか私には必要じゃない。

3/25・・・締め切りの日はぐったりです。
今夜は冷や冷やします。

漱石が忙しくてとても疲れた。
今日は絵画教室も休んで仕事をしていたが、
絵も描いて、漱石も忙しいと本当にぐったり・・・。

3/24・・・今日はのんびりしていた。
気になってユキヤナギを見に行くと、もう散っていた。
じきに桜も散るだろうと思うと、少し早かった春を寂しく思う。
観光や中国、北海道では記録的な黄砂が降っているらしい。
TVで見る光景に未来に不安が走る。
地球の砂漠化が進んでいるからじゃないかと。

3/23・・・朝からの沈んだ気持ちに下を向きがちの私。
その私の目に、家の中の土間に吹き込んできた
ユキヤナギの白い小さな花びらたち。
この時期の荒々しい風が早すぎた春の最初の残骸をまき散らしてゆく。
今日の約束は守れそうにないほどふさぎ込んでいて、
家にこもっていようかとしていたところ、
やはり、導かれるような何かが私を動かしてゆく。
そうして少し遅れて出かけていった。

出かけていってよかったと思うこと。
行った先での話を聞いていると、未来に希望が出てくる。
その人の行動には明るくて強い行動力しかない。
不安定な昨今、沈み込んでばかりいても先へは進めず、
生まれて、生きている意味がない。
生ける屍にはなりたくない。この暗い部屋でこもっていることは簡単だ。
しかし、私は少しでも楽しく明るい太陽を向いて生きてゆこうと決めたのだ。
暖かい太陽になろう。

夜に、天体の観測に出向いた。
今日は薄曇り。春のしょうがない天気で、天頂の月にぼんやりと傘がかぶっていた。
その少しとなりに輝く木星。
流れる霞のような雲の晴れ間から時々のぞく星達を天体望遠鏡で見せてもらった。
長崎のアマチュア天文家の人たちが、このために4台の望遠鏡を持ってきてくれた。
月のクレーターと縞のある木星、そしてその衛星3個、土星と輪、それからシリウス。
今日はオリオンも見えないほどの曇りなのに、ちゃんと木星の縞が見えたのには感動した。
紙の絵のような白い土星。
愉快な天文家達との会話も楽しかった。

近くまで来たのでアンデパンダンのポスターのデザイン画をもらいに
半仁田くんと会った。
いよいよポスターの図案ができ、また一歩進んだ。
少しづつ形になっているかと思うとなんだか不思議な気がする。

3/22・・・嵐のように雨が降って、心が荒れた。
とにかく体を休めた。わだかまりがあったが、
今日は部屋にこもり、暗い作業を続けていた。
その中でシャーリー・マクレーンがゲストのBSの番組を見て、少し元気が出た。
彼女が40代の自分のことを聞かれたとき「若いわね」と言ったこと。
彼女はもう67才なのだそうだ。でもなんと若々しいことだろう。
そして昔の映画のシーンにしろ、今にしろ、なんとチャーミングなこと。
「じぶんとは何物か、どこ から来てどこへ行くのか・・・」という疑問を抱いて、
本を書き始めたときの彼女は私の年より、まだまだ先の話。
そう思うと、人生のいろんなことがひもとかれてくるのはずっと先なのね。
現実のことを考えるとまだまだ暗くなるけど、先はわからない。
私も彼女のように人生を楽しもうと思った。
少し元気になった。

3/21・・・すがりつくように気分転換をし、未来のことを考えていた。
すがりつくと言うことは何かに執着をしていることだろうから、
いろんなところでしっくり行かないことが出てきた。
かろうじて過ぎていってもやはり問題は避けられない。
結局そういうときは無理をせず、体を休めるべきなのだ。

ひとつの未来が、ひとつの決定のために無くなった。
ショックなことと。ホッとしたこと。
少し不安になったこと、いろんなことが重なって、精神的に混乱してきた。
少し休養が必要かもしれない。。。

3/20・・・今日は休みなのに疲労がピークだった。
映画をたくさん観ようと予定していたが、ゆっくりと出かけていった。
映画は過激な映画だった。
久しぶりに映画を観たのと、過激だったがずっと楽しみにしていた映画だったので
気分も晴れやかになった。
しかし、今日は休日前。桜も咲いて街はすっかり浮き足立っている。
あまりの騒ぎにだんだんとイライラしてきた。
場所を変え久しぶりのミーティングをしているうちに、
あるひとつの決定が私を浮き足立たせた。
これは明るい未来である。
こうやって物事がまとまってゆくと、わくわくする。

3/19・・・友人が帰省するというので約束をしていたが、
仕事がおしてきていて少しだけしか会えなかった。
仕事の不安がつきまとっていて、キャンセルも考えたが、
次はいつ会えるかわからないと思い、出かけてよかった。
思いのほかこの焦る気持ちが癒された。
友人の赤ちゃんも心をやすらがせてくれた。
しかし、今日ののバイトは忙しかった。

3/18・・・疲れがたまっている。
堂々と絵画教室は休み、仕事に集中した。
結局はギリギリ。休んでよかった。
漱石、さすがに歓送迎会のシーズンで忙しい。
体がもたない・・・。

3/17・・・桜の開花宣言が出された。
そういえば夕べこの町でもはやい桜をみた。
作り物のように美しい。

3/16・・・体調が悪いことと、準備が上手くできないことは
不安をかき立てる。それがすべてを暗闇の世界に一気に落としこむ。
それでも、その暗闇からの一歩を踏み出さないと光は観れないのだ。
あらゆる物語に書かれたように、そのルールはこの世界にも通用する。
簡単だことだが、この沼に入り込んだら、しばらくは抜け出せない。
そして、自分で抜け出さないとならないのだ。
人はそういうとき落ち込んだ原因に執着し、そのせいにしがちだ。
しかし、そこで光に着目し自分で一歩を踏み出したときは、
何もなかったことに気づく。

この世界には何もない。
ただ自分が観たものがあるだけだ。

それだったら、自分の気持ちがすっきりとするものだけをみてゆこう。
その一歩を踏み出した。

アンデパンダンと提携させてもらった「Opeen Screening」
いろいろな不準備で上映が遅れたが、3本の上映。
ばっちり成功だった。なぜかというと理由は簡単だ。
上映されるフィルムが何かわからず、みんながちゃんと観れるだろうかと不安であったが、
観てみて私は気に入った。
だからいいのである。いいものをすすめたと言うことで、今回は役目を果たした。
フィルムを観て自分の中ではいろいろな思いがあった。
20年ほど前のフィルムだったが自分がやろうとしていることと同じというショックと、
それ故に自分の道の選択肢がまたひとつ明確になったと言える。
この道はクリエイターであれば一度は通ってきている道なのだろう。
私はまだ若かった。
またひとつ初心に帰り、丁寧に作り上げてゆこう。
少しゆっくりして、このことを整理しなければ。

3/15・・・自分で自分を振り回しているのに、人に迷惑をかけてばかり。
それでもこの苦しみから逃れたくて人に頼る。
そしてその瞬間に自己嫌悪なのだが、あきらかに前よりは
気持ちの持ち直しがはやい。

そうして持ち直さないとやってられないくらいバイトは忙しかった。
いよいよ歓送迎会シーズンだ。
いつものことだが人が去ってゆくと少しせつない。
いつもみていた顔ぶれが去るとまた、その穴を埋めるように違うグループが集まるようになる。
お店に10年近くもいると、それもずっとみてきた。
不思議なように上手くあわさっているように思う。
神の目で見ると。

3/14・・・早起きして「アメリ」を観に行きました。
人生とはシンプル。
他人にはシンプルにできるのに、自分のことになると複雑にしかできないアメリ。
でもそうやって見つけたものは誰に理解されなくとも
自分にはサイコーの物なんだよね。
アメリのように変な女の子だった私も
無理しないようにしたと思います。

帰ってから漱石の新しいメニューを作ります。
昨日からファンタジーづくしの私には楽しい仕事です。
「ケルツ」というエンヤの曲にちなんだ名前なので
思いっきりケルトケルトしちゃいました。

ここでまた無理すると発狂するので(笑)
英会話はお休み。仕事がはかどりました。
春一番と思いきや、春雷のようです。

3/13・・・翻弄されていたのでゆっくりしました。
映画を観に行こうとしてるのに、なんだかしっくりこない。
今日は熊本迄行くのはやめにして今週いっぱいの「ハリー・ポッター」を観に行きました。
ファンタジー・・・というか、イギリス児童文学の好きなものとしては
いろいろありますが、こうやって世界中の人がこの世界を楽しんでくれたことは
とてもうれしく思います。
ついでに「ロード・オブ・ザ・リング」のパンフレットも買ってしまった。
物語は読んでいるのでいいかと(笑)
「指輪物語」には思い入れがあるので違うものとして観ようと思う。
はやく観たくなった。しまった!(笑)

3/12・・・今日はDMのあがりが届くので家に軟禁状態。
漱石で残業AM2時までだったが、さすがに今週は忙しかったので今日はこたえた・・・。

3/11・・・半分意地になって絵画教室に行った。
仕事を持って。手慣らしのため鉛筆デッサンをした。
それから帰って仕事したが、今回は東京スカパラダイスオーケストラと奥田民生。
11人は間に合いませんでした。いつも締め切り間に合わないよ(T.T)
あ〜落ち込み。

3/10・・・アンデパンダンのことでバタバタとして
メールを書きまくっている。
自分の目標を見失いそうだ。
締め切り前なので気分が荒々しい。

3/9・・・午後から小野氏と青木繁大賞展を観に久留米まで車を飛ばした。
びっくりした。今年は大賞はCGであった。
いよいよ時代も変わってきている。
しかし私はこの作品は好きではない。
賞という物にますます不信感がわく。
一番よかったもの。大きな窓から見える庭の風景。
梅や桃が咲き、柳が風にふうわりと舞っていた。

3/8・・・ああ。。。やっぱり性に合ってないかな

3/7・・・起きたらお昼だったのでよっぽど英会話休もうと思ったけど
やっぱり行ってよかった。楽しかったから。
第一レコードにインターネットが入る。
八代も進んで欲しいものだ。
夕方うれしい贈り物。。。
ちょっとナーヴァスになっているので
本当に本当にうれしかった。

3/6・・・休みの日はちゃんと休まないと。
ゆっくりとしたつもりが、ここ数日の精神状態の悪化。
大雨です。
しかしたまには浄化も必要で、気持ちを吐き出して少しは楽になる。
気晴らしに映画。
まだ不満がたまっているのか買い物に寄った先で店員とトラブル。
映画観る気も失せ、帰って来た。
途中気を取り直して小川でお茶。
最終の映画を観る。気持ちを反映してかあまり楽しめなかった。

3/5・・・仕事でトラブルが続き朝から気持ちが翻弄される。

3/4・・・仕事がうまくいかない。体調も悪い。
そしていろいろと悪い噂も。
人によかれと思ってすることが迷惑になることもある。
不愉快なことが続く。
そうしたときは身体も重くなっているものだ。

3/3・・・久しぶりに。。。
ちょっとホッとした春の午後穏やかな日曜でした。
夢に向かうことはいろいろと大変だけど、
人に希望を与える。うれしいような哀しいような。
それでも、人の笑顔が好きです。

3/2・・・山鹿に行って来ました。池田満寿夫を観る。
八千代座の近くのMoon Art Galleryにいく。

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